国立民族学博物館の機関研究による国際ワークショップ「東アジアの村落社会が見た「近代」―地域の有力者層への着目から―」の案内をお送りさせていただきます。みなさまどうぞふるってご参加ください。

 東アジアの村落社会が見た「近代」―地域の有力者層への着目から―

【趣旨】
 東アジアの「近代」が他地域と異なった特徴をもっていたことについては、人類学の内外で多くの言及がなされてきた。例えば、東アジアの諸社会は「近代」以前に中国の影響を多分に受け、それぞれに集権的な統治システムを有したが、列強からの外圧を契機として、社会システムの抜本的刷新を「近代化」として急速に実現しようとしてきた。また、こうしたマクロな「近代」とともに、生活レベルでのミクロな「近代」にも研究のメスは入れられ、東アジア的な「近代」の洗い出しが行われてきた。
 しかし、これまでの研究には取り残しもあったのではないだろうか。その一つが、東アジアの「近代化」の過程では地域の有力者が重要な役割を果し、続く時代においてもそうした人々の存在は国家と末端社会の双方にとって大きな意味をもってきたということである。そして、こうした人びとこそが、マクロとミクロの「近代」の媒介者だったのではないだろうか。
 本国際ワークショップでは、地域の有力者層へと着目と、「権力・秩序」「性役割」「知識・技術」といった切り口から、東アジアにとって「近代」とはいかなるものであったのかを再考する。

【日時】2009年3月22日(日) 11:00~18:00

【会場】国立民族学博物館 第4セミナー室

【プログラム】
司会  川村清志(札幌大学)
11:00 御挨拶 松園万亀雄(国立民族学博物館)
    開会辞 太田心平(国立民族学博物館)
11:15 発表  川口幸大(国立民族学博物館)
    「近代化のなかの在郷有力者の交代――郷紳の没落、土豪の台頭」
12:00 発表  周 建新(中国イ南師範学院)
    「社会転換期における江西萍郷の地方エリートと近代化――文延式の事例より」
12:45 コメント 上田 信(立教大学)
14:00 発表  太田心平(国立民族学博物館)
    「女性化した男性たち――ソウル近郊の士族女性たちが見た近代の村落秩序とエリート像」
14:45 発表  安 勝澤(韓国・全北大学)
    「解放前後の韓国農村における「自家農業」の倫理学
     ――協働から単身労働への離脱を可能にした共同体原理と新しい労働エリート」
15:45 発表  張 基善(東北大学大学院)
    「明治期の戸籍制と医師」
16:30 コメント 岡田浩樹(神戸大学大学院)、佐々木史郎(国立民族学博物館)
17:15  質疑応答 総合討論
     閉会辞 川口幸大(国立民族学博物館)
18:00  懇親会

※参加費無料 事前登録不要

お問い合わせ先
TEL :  06-6876-2151 (太田心平研究室)
FAX :  06-6878-8335 (太田心平研究室)

案内文ここまで
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by micoffice | 2009-03-19 15:49 | 研究会動向

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