第7回東アジア勉強会のお知らせ

 下記の勉強会の案内を送付させていただきます。
オープンな会ですので、みなさまのご参加をお待ちしております。
なお、今回は開催する部屋が通常と異なりますので、ご注意ください。

●日時
2012年7月22日(日) 
14:00 開場 
14:30 発表1 山口哲由(愛知大学国際中国学研究センター・研究員)
   「チベットにおける家畜飼養が地域の生態環境に及ぼす影響とその近年の社会的変化」
15:15 討論
16:00 休憩
16:15 発表2 モリ カイネイ(立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)
   「ミッションの実践と『華人系プロテスタント教会』」
17:00 討論
17:45 終了 
●研究会終了後(18:00~)、懇親会をおこないます。こちらもご参加ください。

●場所
京都大学 総合研究2号館 4階 大会議室(AA447)
総合研究2号館の北口もしくは西口よりお入りください。
南口は土日は開放されていません。

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

キャンパスマップ
(総合研究2号館は、この地図では上の中央やや左寄りにあります。)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm


●発表者1 
 山口哲由(愛知大学国際中国学研究センター・研究員)

●タイトル 
 「チベットにおける家畜飼養が地域の生態環境に及ぼす影響とその近年の社会的変化」

●要旨
 中国の西部地域には,チベットやモンゴルのように家畜飼養を重要な生業としながら人びとが生活する地域が多くある。中国では,1970年代までは人民公社による集団農業が営まれていたが,その後の生産責任制の導入により家畜は私有化された。一方で放牧地は所有権の明確でない共同所有のままであり,政策担当者はこの状況を「コモンズの悲劇」とみなし,環境荒廃の元凶として放牧地を個別世帯に配分する政策などを進めてきた。しかしながら,それぞれの地域における家畜飼養の実情と自然環境との関係,またその1980年代以降の変化を実証的に明らかにした研究は少ない。特にチベット地域に関しては,この地域が東アジア,東南アジアの大河川の水源であり,広域的な重要性が高いにも関わらず,これまで人びとの資源利用や生業に関する知見は非常に限られてきた。
 本発表では,雲南省迪慶チベット族自治州のチベット族の村落でおこなった生態環境や民俗生物学,社会状況などに関して分野横断的におこなった調査に基づいて,地域でおこなわれてきた家畜飼養が環境に及ぼす負荷の状況を明らかにするとともに,それが近年どのように変化しているのかを紹介することを通して,自然環境と社会との関わりのなかで環境問題を分析する視角を示したい。



●発表者2 
 モリ カイネイ(立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)

●タイトル 
 「ミッションの実践と『華人系プロテスタント教会』」

●要旨
 プロテスタントの中国伝来は、1807年、ロンドン伝道協会のロバート・モリソン牧師がマカオに上陸した時からはじまったとされている。それ以来200年間、「キリスト教と中国」というテーマを巡って多くの関心が集められてきた。また、この200年間は華人ディアスポラが大量に発生した時期でもあった。特に1949年以降、中国大陸以外に分散している華人が主体となるプロテスタント教会は、「中国教会」の伝統を継承しつつも、独自の世界観に基づき、世界規模でミッション活動を展開している。しかし、これまでの先行研究の多くは、エスニック・グループとしての教会やホスト社会との関係などの問題にしか関心を払ってこなかった。加えて、このような「華人系プロテスタント教会」についての歴史資料の保存作業が非常に遅れていることも研究を阻害する原因の一つだと指摘されている。
 本発表は、「華人系プロテスタント教会」の簡単な歴史をまとめたうえで、ミッションを実践する宣教団体の存在に注目する。個別の事例を通して彼らの活動を説明し、「華人系プロテスタント教会」の形成について検討する。

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連絡先:佐藤若菜(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程)
Email: w-sato@asafas.kyoto-u.ac.jp
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by MICOffice | 2012-07-16 18:09

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